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図2・8 見合わせ角

(ロ)の方法は上記の角度が大きくとれないときや、空中線のプラットホームの構造からほとんど対向して装備されるときに不可欠なものである。具体的な回路としては種々考えられるが、その一つに装備導波管に入れる電磁シャッタがあり、また、リミッタダイオード付きのTR管を使用することも考えられる。
(b)前方のマストなどにより、どうしても視界が妨げられるときに、2台装備であれば1台は後に残し、1台はフォアマストに移動することも考えられる。
(4)基準(又は操舵)磁気コンパスその他の機器との関係
(a)基準(又は操舵)磁気コンパスとの距離は、空中線ペデスタルに記載してある安全距離以上離す。その数値が大きくて、それだけ離せない場合は、空中線の電源を0N−0FFしてもコンパスの偏差が一定値以内であればよいことになっているが、できれば空中線の最も近いところから4m程度以上は離しておいた方が安心である。コンパスはレーダーの装備が終了後自差修正を行う。
(b)方探の場合は、ループ空中線をレーダー空中線垂直ビーム幅の中に置かなければよいが、方探メーカーによっては独自の制約を設けていることがあるので、詳細は方探メーカーと相談すること。装備後誤差カーブを取っておくこと。(図2・9参照)

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図2・9 方探の装備図

(c)GPSGPSの空中線は、方探と同様にレーダー空中線垂直ビーム幅を避けて装備すること。詳しくはメーカーとよく相談すること。
(d)ロランC、NNSS、その他これらの空中線はレーダー空中線から可能な限り離して装備することが望ましい。それぞれのメーカーに相談した方がよい。

 

 

 

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